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人間科学研究科 MENU 人間科学研究科とは 研究科でできること--> 研究科での学び 研究科でできること 修士学位論文・博士学位論文テーマ 教員紹介 公認心理師について 入試・学費情報 心理プラスな人（修了生メッセージ） 震災復興支援プロジェクト ご支援をお考えの方へ 人間科学研究科の教学理念・人材育成目的と3ポリシー 自己評価・外部評価 総合心理学部・人間科学研究科校友会 交通アクセス お問い合わせ 心理プラスな人（修了生メッセージ） 2023 個と社会を行き来するの男性学の視点から、男性問題「非モテ」やDVなどを考える。 西井 開 さん 人間科学研究科 博士課程前期課程修了 日本学術振興会 特別研究員／立命館大学人間科学研究所 勤務 西井さんが人間科学研究科に入った経緯を教えてください。 神戸大学で心理学を学んで、卒業後は会社員をしていたのですが、やはり対人援助に係る仕事がしたいと考え、宮城のNPO法人で貧困家庭の子ども支援を行なっていました。貧困家庭の多くは母子家庭で、母親はダブルワーク、トリプルワークなどで無理をして生計を立てているケースが多く、女性の社会進出の難しさを目の当たりにしました。そこからジェンダーに関心を持つようになり、DV、虐待なども含めて大学院で専門的に研究をしたいと考えるようになりました。立命館大学大学院人間科学研究科を選んだのは、こうした問題の第一人者である中村 正先生がいたからです。ゼミ訪問をして、この先生のもとで学びたいという決意が固まりました。 どんなことを研究したのですか？ 「非モテ」をテーマに、モテない男性はどんなことに悩んでいるのかを研究しました。「ぼくらの非モテ研究会」という「非モテ」に悩む男性たちの語り合いグループを立ち上げ、『「非モテ」からはじめる男性学（集英社）』という著書も出版しています。「非モテ」に悩む男性に話を聞いてみると、学生時代にいじめを経験していたり、いじめとは言えないまでも心無いからかいがあったり、男性グループからの排除を経験したケースが少なくありません。他にも親からの過度な抑圧を受けたなど、さまざまな理由で自分は一人前の人間ではないという自己否定感を抱いていることがわかりました。自分に優しくしてくれる恋人ができれば、結婚さえできれば問題が解決するという思い込みを持ってしまうこともあります。修士時代は個人の苦悩を理解する際、心理的な課題だけではなく、社会構造や地域性との関連にも目を配ることを学びました。その学びを生かして修士論文を書き上げ、「非モテ」の苦しみはジェンダー構造と結びついており、決して自己責任とは言い切れないというメッセージを提示しました。博士過程では「不安定な男性性にかんする臨床社会学」というテーマで研究に取り組み、周縁化された男性の苦悩を解決する道筋も提示し、博士号（人間科学）を取得しました。 現在のお仕事について教えてください。 立命館大学人間科学研究所が管轄する男性問題相談室に勤務し、DV加害男性の対応、具体的にはカウンセリングやグループワークを通して、DV加害をしてしまった男性たちが脱暴力を実現し、配偶者やパートナーと良好な関係を構築するサポートを行っています。これは京都府から委託を受けて行なっている事業で、加害者臨床とも呼ばれています。この実践には、修士や博士課程で学んだ知見が生かされています。加害の背景には、その行動を導いてしまう「男らしさ」という社会性が関わっているからです。なぜそうなったのか、今度どうしていきたいのかを一緒に考えるような支援を行なっています。加害者臨床という領域はまだ全国的に下火ではありますが、被害者を生まないための重要なテーマだと考えています。さらに実践と研究を両輪的に深め、その意義を広めていきたいと思います。 （Profile） 神戸大学を卒業後、会社員、NPO法人職員、大学職員などを経て、立命館大学大学院人間科学研究科へ。周縁化された男性を対象にした臨床社会学的研究を行い、博士号（人間科学）を取得。人間科学研究所でDV加害者の対応・対策に携わる。 BACK サイトマップを開く トップページ--> 人間科学研究科とは 研究科でできること--> 研究科での学び 概要 学びの領域 カリキュラム 修了後の進路 研究科でできること 修士学位論文・博士学位論文テーマ 教員紹介 公認心理師について 入試・学費情報 心理プラスな人（修了生メッセージ） 震災復興支援プロジェクト 人間科学研究科の教学理念・人材育成目的と3ポリシー 総合心理学部・人間科学研究科校友会 交通アクセス お問い合わせ 人間科学研究科 学びの融合は、心理学を超える サイトポリシー プライバシーポリシー © Ritsumeikan Univ. All rights reserved. -->